都立高校偏差値ランキング
人間は、ランキングが好きだ。
雑誌を見ても、テレビを見ても、インターネットの世界でも、毎日、何かのランキングが発表されている。
まして、受験・入試となれば尚更で、検索の欄に「都立高校」と入力すれば「偏差値ランキング」が出てくる。ランキングサイトも色々で、本当に沢山ランキングがあるのだが、公けのものは、一つも無いことに気づいた。
都立高校サイドでは、偏差値、の文字も、ランキングのらの字も無い。十数年前に巻き起こった、偏差値追放論争に思い至った。偏差値重視の当時の社会風潮を一刀両断したかに見えた、政府の、公立中学校での偏差値指導の禁止と、一斉業者テストの廃止である。禁止されたのは中学のはずであるが、都立高校を受験するのは中学生で、都立高校の偏差値ランキングのデータはそこから導かれるから、都立高校自らの偏差値ランキングが無いのだろうか。
それにしても、本当に、政府のやることには、いつも遅いか、見当違いか、自分達のためかの三つしかない。その証拠が、今目の前にある、都立高校の偏差値ランキングに継ぐ、ランキングの山である。
どうせ禁止するのなら、それに関わる全ての範囲で禁止しなければ意味など無い。都立高校が、都立高校独自の偏差値ランキングをホームページに書けないのに、受験業者が都立高校の偏差値ランキングを書き放題というのは、なんだろう。変に一部だけ禁止などとするから、話がおかしくなる。
ひとは、ランク付けが好きなのだ。ランク付けとは、すなわち、自分の位置付けだからである。ひいては、他人との距離、社会との距離を測ることなのだ。いい、悪いではない。
気になるものは、気になるのだ。
都立高校の偏差値ランキングだって例外ではない。
要は、それがどうしたということなのだ。気にはなるが、それを全てだと思わないことだ。情報は情報でしかない。情報は次の一歩を踏み出すための参考でしかないのだ。
都立高校の偏差値ランキングを見て、そんなことを考えた。
